新年度を迎えて

昨日まで一緒に活動していたみらいの小学6年生や高校3年生・リーダーたちが、次の日の4月1日になったらきぼうに行ったり、社会に出たりと突然始まる新年度。

みらいでも、昨日まで一緒だった小学6年生のお兄さんやリーダーたちが巣立ち、新1年生や新しいリーダーたちが加わった新しい日常となりました。

『昨年や一昨年、今のみらいやきぼうにいるお兄さん・お姉さんも最初はみんな1年生だったんだよなぁ』『今やリーダーと同じくらいの身長になっているお兄さんたちも最初はこんなに小さかったのか』と感慨に浸る……なんて間もないくらいドタバタ元気な新しい日常でも笑顔や笑い声は絶えません。

 

もちろん、元気なだけではなく、みんなの成長も発見する毎日でもあります。

今日は、そんなみらいの1コマを。

 

101でボール遊びをしていた時のことです。

メンバー対リーダーでドッチビー・ボールをしていると「混ぜて!」と1年生の子がやってきました。「いいよ~、こっちチームだよ。」と元気に教えてあげる4年生。

仲良く遊んでいると、ボールの取り合いで「先に取ったのは俺だよ!」「でも、僕も触っていたよ。」と雲行きが怪しくなってしまいました。二人とも頑なに譲り合えず、お互いの思いや話を聞いている間に遊びが終わってしまいました。

 

その後も、4年生の子はプンプンちょっと険悪なまま帰りの車に乗り、お家に帰ることに。

次回の参加時に仲直りできてたらいいな~と思いながらその出来事を保護者に伝え、「そういうこともありますよね。」と話しながら車内を見ると……

2人がグータッチで「また明日!」「バイバイ!」と仲良くお別れをしていました。

いつの間にか仲直りをしていたのです。

辞書だと仲直りは【仲が悪くなっていた者同士がまた仲が良い状態に戻ること】とありますが、言葉だけだと簡単には見えても実際はなかなか難しいものです。

 

4年生の彼は、相手の納得いかなかった言動も自分の非も認め、1年生の子に歩み寄ったのでしょう。その一歩を見れなかったのは少し残念ですが、それでも逞しいお兄さんになっていくのを感じられたのはとても嬉しかったですし、『お兄さんになっていくなぁ、こうして今の1年生もお兄さんになる日が来るのかなぁ』と感慨に浸ってしまいました。

 

 

 

                                放課後等デイサービス YMCAみらい     内海 大聡