みらいに現れた小さな先生

気づけばもう11月ですね。

先日ハロウィンが終わったと思ったら、もうクリスマスを意識した飾りなどが街中やYMCAの中にも飾られたり、定禅寺通りの木々に腹巻のような寒さ対策のものが巻かれてたりするのを見ると冬が来るのを感じますね。

今年はどんな冬になるのやら……。

 

そんな冬を感じつつあるここ最近のこと。

先日みらいに小さな先生が現れたので、今日はその話をしようかと思います。

 

いつものように学校のお迎えから「ただいま~」とみらいに入ると、別のスタッフがお迎えに行った子どもたちがすでにみらいに居て、「おかえりなさい、今日宿題があります。」と出迎えてくれました。

「そっか、じゃあ、宿題頑張ってね~」と手を洗おうとすると、「違いますよ。リーダーのやる宿題ですよ。」「終わるまで遊べませんからね。」と突如現れた小さな先生のお話が思わぬ展開過ぎて「えッ!!?」と野太い声が出てしまいました。

 

手を洗い終え、宿題なんていつぶりだろうかと若干ワクワクしながら先生の元に行きました。

「今日は簡単な計算問題と漢字の復習ですよ。よーい始め!」と軽い説明があり、気分は抜き打ちテストな宿題が始まりました。

どうやら引っかけ問題やナゾナゾのような問題ではなく、本当に掛け算や割り算と漢字の問題でした。

これ間違えたらどうなるんだろう?と興味本位で、半分ほど間違えて「先生、終わりました!」と提出しました。もう一度言いますが、興味本位です(笑)

「それでは、採点していきます。」「問1は〇、問2は×、3も×……」と小さな先生は採点を進め、「リーダー、×が多すぎますよ。もう~。」とちょっとプンプンしているのが更に先生っぽい。

 

採点も終え、これで終わりかな?と思っていると「答え合わせの時間です。」と間違えたところを一か所ずつ教えてくれました。

例えば5÷5=?だと、「この問題の答えは、掛け算を思い出して。5に何を掛けたら5になりますか?」「ゴイチが?」とすごいわかりやすく教えてくれました。「ゴイチがゴ!」「ということはここは1ですね。先生!」と話すと「よくできました。ということは、問3のここも?」と上手に応用させ、教えてくれました。

小さな先生の抜き打ちテストのような授業っぽい宿題は、最後まで思った以上にわかりやすく丁寧でした。

 

学校でもこうやって教えてもらって一生懸命勉強しているのかな、覚えたことをやってみたくてリーダーに問題も一から作ってくれたのかな、先生になりたいのかな…など色んなことが思い浮かびました。

微笑ましい気持ちで一生懸命説明している小さな先生を眺めていると…

「……リーダー聞いてるの!? もう!! 次の宿題は2倍出しますから!」とこれまた思わぬ展開になりました(笑)

あの2倍の宿題はいつ出されるのやら……

 

 

 

放課後等デイサービス YMCA みらい   内海 大聡