素敵な人間性

突然ですが、皆さんは最後に怒った・怒ってしまったのはいつだったか記憶にありますか?

「最後に怒ってしまったのはいつだったか?」、「覚えてない」という方も居れば、「ちょっと前に怒ったな。」など、中には、「いっつも!」「昨日も怒っちゃった!」という方も居るかと思います。

 

今日は、私自身が怒られたことについて話していきたいと思います。

つい先日、みらいのみんなが101で自由遊びをしていた時のことです。

あるメンバーが、ブロックの上に乗って端から端まで歩こうとしていました。

端っこに置いてある電車を宝物に見立て、バランスを取りながらデコボコのブロックの上を渡っていくというルールで、彼の中では大冒険。その姿は、映画「インディー・ジョーンズ」にも負けず劣らずの勇姿でした。

 

私は、ブロックが崩れないように抑えつつ、彼の冒険を見守っていました。

もちろん、他のメンバーも同じ空間で遊んでいるので、「リーダー〇〇しよ~」などの声を掛けられたりもしました。

私は、「今、大事な任務中だから動けないんだよ~。」と、話しをしていると、「リーダー、危ないからちゃんと見ててよ!」と、冒険家からの指摘もありました。

しばらくして冒険も佳境。ブロックの一個一個を慎重に渡っている姿を見守っていると、他のメンバーが「リーダー、鬼ごっこしよ~。」と声を掛けてきた瞬間、

「ゴロゴロゴロドン!」とブロックが崩れてしまいました。幸い、落ちてきた時に、手を差し伸べて、冒険家を守ることができたので、お尻を軽くぶつけるくらいで済みました。

「大丈夫だった?どこかぶつけてない?」と、声を掛けると『もー!!だから、言ったじゃないか!!ちゃんと抑えてくれなかったから!!』とプンプン怒っていました。

いつもニコニコ穏やかな彼が初めて怒った姿に、ちょっとびっくりした私の姿を見て「ご、ごめんよリーダー。もう怒ってないからね。」とすぐにいつもの優しい彼に戻っていました。

 

その時は、「彼でも怒ることはあるんだな~。」と思っていましたが、よくよく考えてみると怒った後すぐに相手を思いやり、気持ちを切り変えるなんてなんて、「素敵ですごいことだな。」と思ったと同時に、私は、「彼と同じような行動をとることはできるだろうか?」と思いました。

人間、誰でも怒ること・怒りたくなることはあると思います。

そんな時に相手の姿・態度を見て、相手を思いやって気持ちを切り替えるということは、私自身含めて大人の中にも難しいという人はいるはずです。

私も小さな冒険家のように、相手を思いやることのできる人間でありたいと学ばされた出来事であり、今後もみらいでの日々の活動の中でメンバーたちの素敵な一面を発見できるように関わっていきたいと改めて考えることができた出来事でした。

 

 

                                    放課後等デイサービス YMCAみらい  内海 大聡